CentOS8にWordPressをインストールする – 必要なソフトウェアのインストール

WordPressはブログをはじめとした様々なサイトを作成できるアプリケーションとなります。

このブログ自体もWordPressを使って作成されています。

WordPressではテーマやプラグインを使って色々と拡張を行うことが出来ます。これでブログやECサイトなど色々な種類のサイトを作り分けるわけです。

ここでは、そういった部分ではなく、まずWordPressをインストールして何かしらのサイトを表示出来るようにしたいと思います。

この記事で行うこと

  1. 前提となるアプリケーション
  2. WordPressのダウンロード
  3. WordPressの展開・設置

1. 前提となるアプリケーション

WordPressを使うためには以下のアプリケーションがインストールされている必要があります。

  • Nginx(Apache)
  • PHP&php-fpm
  • MariaDB

WordPressではデータベースをMariaDB(とそのフォーク元のMySQL)しか公式にサポートしていません。

プラグインを使う事でPosgreSQLなど別のデータベースにも対応できるようですが、プラグインは脆弱性の元となったりアップデートの障害となり得るので、わざわざプラグインを使う必要性があるかは疑問です。大人しくMariaDBを使いましょう。

また、Webサーバに関してはNginxでかつSSL/TLS接続(HTTPS)が使える前提で話を進めます。

各アプリケーションのインストール・設定は以下の一連の記事を参照して行ってください。

また、上記事だけでは足りないPHPのモジュールがあるので、パッケージを追加でインストールします。

[root@localhost ~]# dnf install php-pecl-mysql php-pecl-imagick php-pecl-zip

2. WordPressのダウンロード

WordPressは圧縮ファイルとして配布されているので、これを適当なフォルダにダウンロードします。

WordPressではファイルチェック用のファイルは提供されていないので、まあきっと大丈夫の心で進めましょう。駄目そうならやり直せば良いんです。

[root@localhost ~]# wget https://wordpress.org/latest.tar.gz -P ~/
  • wget : ファイルのダウンロードを行うコマンドです。
  • https://wordpress.org/latest.tar.gz : WordPressのファイルのURLです。バージョンを指定するのではなく最新版を指定しているので、余程の事がない限りはずっとこのURLでダウンロードできるはずです。公式サイトで確認することに越したことはないですが。
  • -P ~/ : -P はファイルの保存場所を指定するオプションです。小文字だと別のオプションになるので、必ず大文字で記載してください。 ~/ はrootユーザのホームディレクトリ(Windowsで言うデスクトップ)になります。必要に応じて保存場所は変更してください。

3. WordPressの展開・配置

配置する場所をまず決めます。

Nextcloudの際にも書きましたが、こういったWebサービスは従来 /var/www/ がよく使われてきました。

ただ、最近のCentOSでは /srv/ というディレクトリが新しくできています。

ここは未だ実際に使われる事は少ないものの、サービスのデータを一纏めに置く場所とされています。

また、システム側で勝手にいじらないように配慮されるべき場所とされています。

実際に使われる事が未だ少ないため基本的には空なのでごちゃごちゃせず、WordPressを置くのに具合が良さそうです。

ということで、ダウンロードしたWordPressを展開して、 /srv/ に配置したいと思います。

[root@localhost ~]# tar -x -f ~/latest.tar.gz -C /srv/
  • tar : ファイルの圧縮・展開を行う為のコマンドです。
  • -x : ファイルの展開を示すオプションです。ちなみにファイルの圧縮は -c です。
  • -f ~/latest.tar.gz : -f はファイルを指定するためのオプションです。これに続けて展開したいファイルを指定します。
  • -C /srv/ : -C はファイルの展開先を指定するためのオプションです。これに続けてファイルの展開先を指定します。指定しない場合は作業しているディレクトリに展開します。

まとめ

今回は前提となるアプリケーションのインストールとWordPressの配置を行いました。

Nextcloudの記事もご覧になった方は流れや使うコマンドが一緒な事に気づいたかと思います。(実際コマンド説明の部分はほぼコピペですし……)

Webサービスを使うには必要なアプリケーションをインストールして本体をどこかに配置する必要があるというのはどれも一緒です。

しかもWordPressとNextcloudでは必要なアプリケーションもほぼ一緒(NextcloudでもRedisは無くても動くので、同じと言っても過言ではない)となるため、なおさらです。

さてWordPressは今の状態では未だ動かないので、次回に動かすためのnginxやデータベースの設定を行いたいと思います。

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