CentOS8にMariaDBをインストールする – ユーザ・データベースの作成

前回はMariaDBのインストールを行いました。

しかし、実際にアプリケーションでMariaDBを使うためにはユーザとデータベースをそれぞれ作る必要があります。

MariaDBには最初からrootというユーザが存在するので、rootを使わせる方法もあります。

しかし、rootはMariaDBの全権を持つユーザです。(CentOS8におけるrootと同じ立ち位置です)

万一、このユーザが乗っ取られでもしたらMariaDBを使う全てのアプリケーションがめちゃくちゃになります。

また、仮に全てのアプリケーションで同じデータベースを使わせると、使うテーブルの名前が被った際にこれまためちゃくちゃになります。

実際は、大抵のアプリケーションではテーブル名にプレフィックスを付けるので名前が被ることはほぼありませんが、同じデータベース内に大量のテーブルがあると管理も面倒なので、アプリケーション毎にデータベースを分けるのが普通です。

各アプリケーション用に作成したユーザに、そのアプリケーション用に作成したデータベースの権限を付けて運用を行うのが安全です。

ここではデータベースの作成・削除とユーザの作成・削除、そしてユーザへのデータベースの権限付与を行いたいと思います。

(この記事ではデータベースの中身はいじりません。もし直接データベースの中身をいじりたい場合は、SQL文について調べてみてください)

この記事で行うこと

  1. MariaDBにログインする
  2. コマンド一覧
    1. データベースの一覧確認・作成・削除
    2. ユーザの一覧確認・作成・削除
    3. ユーザへのデータベースの権限付与・権限状況確認
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CentOS8にMariaDBをインストールする

MariaDBはRDBMS(リレーショナルデータベースマネジメントシステム)と呼ばれるシステムです。

その名の通り、リレーショナルデータベースを管理するシステムです。

リレーショナルデータベースはExcelの表(テーブル)機能だけに特化した物と考えてください。

ネ申エクセルとかは作れないですが、Excelよりも大量のデータを格納できますし動作が速いですし、表同士の結合やVLOOKUPみたいな事が簡単に出来ます。

今のExcelの最大行数は100万行以上ありますが、RDBMSは億単位のレコード(Excelで言う行)を保持できます。

では、このRDBMSは何に使われるのかというと……大抵のシステムはRDBMSを使います。

例えば、ネットショッピングで言うと購買履歴や商品一覧、ユーザデータなどがそうでしょう。基本的に表で表せるようなデータは全部RDBMSが使われていると考えて差し支えありません。

また、WordPressの記事やコメントもRDBMSで管理されています。たとえば記事だと、日付、記事名、公開範囲だけでなく、記事そのものすらRDBMSに格納されています。

MariaDBを利用する主なアプリケーション

  • Owncloud / Nextcloud
  • WordPress

この記事で行うこと

  1. MariaDBのインストール
  2. MariaDBの起動・自動起動設定
  3. MariaDBの初期設定の実行
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CentOS8にnginxをインストールする – PHP実行環境の設定

最初の回でApacheとの比較で記述したように、nginxではプログラムの実行を行うことが出来ません。

よって、PHPで書かれたプログラムをnginxで実行するためにはPHPを実行するための環境を別途で用意する必要があります。

今回はnginxでPHPを実行するための基本的な設定を行ってみましょう。

この記事で行うこと

  1. 最新PHPのインストール
  2. php-fpmの設定
  3. nginxの設定
    1. php-fpmと通信する方法を決める設定
    2. 実際にPHPを実行する設定
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