CentOS8設定の基礎 – ネットワークの設定 その2 実際に設定する

前回はネットワーク設定を行う為の nmcli コマンドについて説明しました。

しかし、それだけでは実際に何をどう設定するのか分かりづらいと思うので、今回は新しく有線LANのconnectionを追加してみたいと思います。

この記事で行うこと

  1. connectionの作成
  2. connectionの確認
  3. connection設定の変更
  4. ネットワークへの接続
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CentOS8設定の基礎 – ネットワークの設定 その1

CentOS8ではネットワークの設定を行う為のコマンドが存在します。

稀にファイルの書き換えで設定を行うことを推奨するサイトも見かけますが、自分で設定ファイルを書き換えるのは整合性に問題が生じる可能性があるので、避けるべきです。

今回はネットワーク設定の為のコマンド nmcli について簡単に説明をします。

この記事で行うこと

  1. nmcli について
  2. deviceとconnection
  3. 主なコマンド
    1. device
      1. status
      2. show
      3. connect
      4. disconnect
    2. connection
      1. show
      2. add
      3. delete
      4. up
      5. down
      6. modify
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CentOSにUnboundをインストールする

Unboundは内部向けのDNSリゾルバを構築するためのソフトウェアです。

DNSはホームページのURLをIPアドレスに変換してくれるシステムです。(サーバ公開のためにDNSレコードを作成しているはずなので、なんとなくは分かるかと思います)

しかし、URLを打つ度に大元のDNSサーバ(権威DNSサーバ)に問い合わせていては、権威DNSサーバの負荷が大変なことになります。

このため、権威DNSサーバから得た情報を保管して代わりに回答するDNSリゾルバが存在しています。

PCの設定項目などに存在するDNSサーバは基本的には全てこのDNSリゾルバで、権威DNSサーバはDNSリゾルバからの問い合わせに答えるという形になります。

物流で例えると、製造元(権威DNSサーバ)⇒小売(DNSリゾルバ)⇒消費者(クライアントPC)という感じでしょうか?(多分違う)

これを自宅サーバに立てることで、よく行くサイトのIPアドレスがキャッシュとして記憶され、URLからIPアドレスに変換する時間が3ミリ秒ほど短くなります。(つまり趣味です)

また、RSPAMDなどのDNSを頻繁に参照するソフトが動いている場合、内部にDNSリゾルバがないと、ことある毎に外部に問い合わせてしまうので立てることを推奨します。

この記事で行うこと

  1. Unboundのインストール
  2. Unboundの設定
    1. 応答するIPアドレスの設定
    2. DNS問い合わせ時のポートの設定
    3. キャッシュ容量の設定
    4. 問い合わせ可能なネットワークの制限
    5. ルート・ヒントの設定
  3. ルート・ヒントの自動取得の設定
  4. ファイアウォールの設定
  5. Unboundの起動
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